大阪大学豊中キャンパス　（基本・実施設計）

大阪大学創立80周年を記念した、豊中キャンパス中心部の外構空間を対象としたリニューアル事業において、プロポーザルで選定され、基本・実施設計を行いました。対象区域を東西に走るストリートは、校舎間を学生が行き来するキャンパスの中心的空間であり、豊中キャンパスの骨格を形成する軸線でありながら、空間やアクティビティーの広がりを妨げる車動線や、鬱蒼とした樹林の存在、無秩序な駐輪などの課題を抱えていました。そこで、大学の資産であると同時に地域の資産でもある緑や環境を活かし、東西のストリートを大学のシンボル軸として魅力化するため、新たな空間秩序の導入を行い、地域に開き、学生のキャンパスライフを豊かにするを目指した計画を行いました。具体的には、「キャンパスライフの縁側」をテーマに、シンボル軸に沿って学科・研究棟やオープンスペースなどと関連づけながらアメーバ状のデッキを挿入し、そこに学生が集い、憩い、交流するための多様な装置を組み込みました。有機的な形状のデッキは、西の中山池に至ると、池へと繋がる解放感のあるサンクン広場、中山池への眺望を意識した段状の立体的な構成のデッキとなり、学生交流棟と一体的に使える様々な活動・憩いの場となっています。

模型を用いた検討

名　称：大阪大学（豊中）学生交流棟北側周辺外構整備設計業務（プロポーザル特定）
期　間：平成２２年１２月１日～平成２３年４月３０日
発注者：国立大学法人大阪大学
所在地：大阪府豊中市
面　積：約1.3ha
受　賞：平成23年（2011年）豊中市都市デザイン賞

大阪大学豊中キャンパス （基本・実施設計）

大阪大学豊中キャンパス　（基本・実施設計）