LANDSCAPE CONSULTANTS

伊丹市緑ケ丘公園さくらの丘(基本・実施設計)

W180614-02.JPG
W180614-03.JPG

ウメ輪紋ウイルス(PPV)により伐採された、伊丹市民に愛されていた緑ケ丘公園の梅林跡地において、新しいシンボルとして、日本人のこころの花「さくら」をテーマに、伊丹の人と自然がつくりだす「さくらの丘」を計画しました。「景観美」「多様性」「地域産」「歴史文化」「みんなで育てる」という5つのこだわりを基本方針とし、丘地形を活かしたゾーン毎のテーマ設定、見どころが移り変わり、長い期間花を楽しめる植栽計画、周遊園路や休憩施設の計画を行いました。特にサクラの植栽コンセプトや品種選定・配植については、専門家の指導を仰ぎ、地元の生産者へのヒアリングなどを行い、地域産の苗木を中心にした植栽により伊丹市で最も歴史のある緑ケ丘公園にふさわしい、伊丹らしい自然文化景観の形成を目指しました。具体的には兵庫県に分布しているヤマザクラ、カスミザクラ、エドヒガンなどの自生種、伊丹市の接木技術の高さを象徴する「日米友好のサクラ」の子孫樹、花色や香り、花の形に特徴がある各種のサトザクラなどを植栽しています。梅林跡地に残された既存のシダレザクラも含めて多様な花に彩られる、新しい名所が育っていくことを願っています。

名称:緑ケ丘公園梅林跡地等基本・実施設計等業務
期間:平成27年11月13日~平成27年3月31日
発注者:伊丹市
所在地:伊丹市緑ケ丘
面積:約1.4ha